木津川フルマラソン手記
2013/02/22(金)
2月3日に出場した京都木津川マラソンの記録証が届きました。先ずは、昨年10月28日の庄内緑地ナゴヤアドベンチャーマラソンから今回の木津川マラソンまでの約3ヶ月の練習を振り返ってみます。月間300kmの走り込みを3年続ければサブスリーは達成できると何かの本で読んだことがあります。おそらくここ3年で月間300kmを越えたのは1、2回。そこで11月、12月はなんとか最低ラインの300kmを走りました。また長距離への耐性を向上させるためこの2ヶ月で30km以上のロング走を5回取り入れました。1月はたまった疲労を徐々に抜く必要があります。走行距離は200kmに抑えました。2週間前に10kmのレース出場、1週間前にサブスリーを想定した20kmレースペース走を行いました。そして本番までの1週間は軽いジョギングやウォーキングのみで完全に疲労を抜くことに専念しました。前日の食事はパスタやご飯など、レースでのエネルギー源である炭水化物のみ。当日は10時スタートですので6時起床、お餅2つと大きなおにぎりを食べ京都へ向かいました。10kmのレースと違い心拍数を上げるためのウォーミングアップはエネルギーの無駄遣いなのでしません。そしてスタートの位置取りですが、参加者の多い大会でコース幅は狭いため前の方に位置どらなければ、号砲からしばらく歩くことになってしまいます。3時間切りの1分,2分は大きいのです。15分前にできるだけ前の方にスタンバイしました。この日は、晴天で気温は10度前後、風は弱い。そしてコースは河川敷の平坦な舗装路です。さらに良かったのが、大勢のペースランナーがスタッフとし参加していたことです。迷わず3時間とゼッケンを掲げたランナーに並走していくことにしました。スタートからしばらくは1キロ4分10秒前後がとてもゆっくりに感じました。おそらくペースメーカーがいなければ焦ってスピードを出していたと思います。周囲はサブスリーを狙うランナー達で団子状態です。その中で走るのは風防効果なのか同じ記録をねらう仲間としての連帯感なのか、とても居心地がよかったです。そんな団子状態も徐々に脱落者が出始め30kmを通過する頃には数える程となりました。そして心の中はこの調子がいつまでもつのだろうと恐怖感で一杯でした。前の2つのレースでも30kmまでは快調だったのです。今回は35kmを越えても疲労感はなく、まだスピードを上げる余裕がありました。しかし、欲を出してつぶれてしまっては、元も子もありません。あくまでも目標を3時間切り一点に絞りペースランナーの後ろで我慢です。そうこうするうちに40kmを通過、周りは数人になっていました。横を走るペースランナーさんに、「ここまでくればもう大丈夫、僕の背中が見えているうちは3時間以内にゴールできるよ」といってもらい、初めてほっとできました。記録は2時間58分。マラソンを始めた頃には、想像もできなかった結果です。この日を夢に、挫折せずに高い山を目指し、走り続け本当に良かったです。費やしてきた時間も報われました。
さて、高い山の頂きに登ると、もっと遠くに、それまで見ることのできなかった、更に高い山があることに気付きます。今後は次の山を目指し走り続けることになるのでしょうか。
- Powered by PHP工房 -